水質について

Q15. 水道ではどんな検査をしているのですか?

水道水の水質は、水道法に基づいた水質基準に適合する必要があります。
そのため、企業団では、送水や給水栓、水源(筑後川、宝満川)や浄水過程の水の詳細な検査を毎月、更に、浄水過程の水については、基本的な項目の検査を毎日数回行い、水道水の安全性や処理状況の確認を行っています。

Q16. 検査結果などに書いてあるmg/Lとは何ですか?

1mg/L(ミリグラム・パー・リットル)とは、水1リットルの中に1mg(1グラムの1/1000)のものが含まれる量です。例えていうと、家庭用の風呂(約200L)に食塩を軽くひとつまみ(0.2g)を溶かしたくらいの量です。

Q17. 水質検査結果を知りたいのですが?

水質検査の一部は、このホームページでも公開しています。また、北茂安浄水場での説明や電話による応対も行っていますので、ぜひご利用ください。

Q18. 水質検査をお願いしたいのですが?

ご家庭の水道水に、色、臭い、異物、その他の異常を感じられたときなどに、ご依頼により水道水の水質検査を行っています。
なお、受水槽や温水器以降の蛇口のように、お客様により管理して頂かなければならない場合もございますが、異常を感じられた場合は、まずエリア内の営業所にご相談ください。

【エリア内の営業所】

Q19. 水道水が白く濁っているが?

白い濁りの主な原因、空気の混入によるものです。

しばらく放置頂いて濁りが消える場合は、空気の混入が原因ですので普段どおりにご使用して頂けます。放置しても濁りが取れない場合は、他の原因が考えられますので、エリア内の営業所までご連絡ください。

【エリア内の営業所】

Q20. 蛇口から赤い水が出てきたが?

赤い水の主な原因は、水道本管や宅内の水道管の鉄さびです。

鉄は人体に必要な成分で、少量であれば誤って飲んでも害はありません。
ただし、洗い物に使用した場合着色する場合もあり、赤い色が認められなくなるまでは、雑用水としてご使用ください。また、赤い水が長時間続くようであれば、エリア内の営業所にご相談ください。

【エリア内の営業所】

Q21. 浴室や台所のタイルがピンク色になったのですが?

空気中の細菌やカビが原因です。

浴室のタイルや台所の流しの内側などは水や水あかがたまりやすく、そこに空気中の浮遊細菌が付着、繁殖することがあります。これらの雑菌の中には鮮やかなピンク色を示すものもあり、これが原因だと思われます。

Q22. 水道管には鉛が使われているそうですが、害はないのでしょうか?

平成元年までは、企業団においても水道本管から宅内までの給水管の一部に鉛管を使用していました。しかし、管内面からごく微量の鉛が溶出することが分かり、現在は使用しておりません。

溶け出す量は水質基準以下で、即健康に害を与えるという濃度ではありませんが、鉛の蓄積性を考慮した安全面の処置として、長時間使用しなかった場合、最初の水のバケツ1杯ほどを飲料とは別の用途に使用して頂くよう、広報などでお願いしているところです。
あわせて、浄水場から送り出す水の水質(pH値)を調整し、鉛の溶出を抑えるよう処理を行っています。

Q23. トリハロメタンとは何ですか?

浄水過程で消毒のために不可欠な塩素と原水中の有機物が反応するとトリハロメタンができます。
トリハロメタンには発がん性があるとされていますが、企業団の水は、人が生涯にわたりその水を飲んでも健康に影響を生じない値として決められた水質基準よりも更に低い値となっています。なお、トリハロメタンは5分ほど煮沸することで除去できます。

Q24. クリプトスポリジウムとは何ですか?

クリプトスポリジウムは人や家畜の腸に感染する病原体で、浄水処理過程で一般的に行われている塩素消毒によっても殺菌することができません。しかし、適正な浄水処理を行えば原水の濁りを取り除くことで除去されます。

Q25. 水道水中のカルキ(残留塩素)の低減化はどうしていますか?

水道水は細菌等が繁殖するのを防ぐため、蛇口で残留塩素を0.1mg/L以上確保するよう法律で義務づけられています。
しかし、水道水中の残留塩素と原水中の窒素化合物が結びつくと、「カルキ臭」を強く感じることがあります。そこで、「カルキ臭」の原因となる窒素化合物や残留塩素を消費する有機物を取り除いて、なるべく少ない残留塩素で消毒効果が続くよう、一年をとおして活性炭を注入しています。