令和5年の夏ごろから少雨傾向が続いており、企業団の水源である江川ダム・寺内ダムの貯水率が徐々に低下しています。このまま少雨傾向が続けば水道用水の確保が非常に厳しい状況になることが予測されます。
筑後川流域の各ダムの貯水率低下を受けて、国や県を含めた関係機関が今後の渇水対策を協議する「筑後川水系渇水調整連絡会」が開催されており、令和5年12月19日に開かれた連絡会では、域内での統合的な水運用や節水啓発を行うことなどを盛り込んだ第1次渇水調整が合意されました。企業団では第1次渇水調整を受けて、同日付で「佐賀東部水道企業団渇水対策準備室」を設置し、関係機関との調整や情報収集を行っていきます。
筑後川流域で月間降水量が6か月連続で平年値を下回っており、更なる渇水対策の強化が必要な状況になったことを受け、令和6年2月16日に開催された筑後川水系渇水調整連絡会で、取水制限を行うことなどを盛り込んだ第2次渇水調整が合意されました。企業団でも3%(日量2,000㎥)の取水制限を実施します。また、同日付で「佐賀東部水道企業団渇水対策本部」を設置し、厳しい状況に対応するため関係機関と一体となり渇水対策を講じていきます。なお、今回の取水制限は運用上の内部調整により、水道をご利用の皆様への直接的な影響はありません。
このまま少雨傾向が続けば、水道用水の確保が非常に厳しい状況になることが予測されます。水道をご利用の皆さまには引き続きの節水をお願いします。節水のポイントについてはこちらをご覧ください。
2月末から3月にかけて平年以上の降雨がありダムの貯水率が一定程度まで回復したことや、1カ月、3カ月予報により降水量が平年並みか多いと見込まれることから、当面安定した取水が可能であると考えられることを踏まえ、令和6年2月16日に設置した渇水対策本部を解散します。
今後も引き続き筑後川流域の降雨状況を注視するとともに、節水の活動について取り組んでいきます。